PROFILE
LATEST ENTRIES
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
CATEGORIES
OTHERS
SEARCH

コミタス国際フェスティヴァル
お知らせ / TAKAHIRO AKIBA

 

今年から「国際音楽祭」として大規模化したコミタス国際フェスティヴァル(イェレヴァン開催)。思わず一人歓声を上げてしまうような非常に素晴らしいコンサート・ラインナップに加え、学術的な国際会議も予定されています。この一連にお招き頂き、第5夜(10月5日)にリサイタル出演させて頂くことは、まさにこの上ない名誉です。

 

プログラムにはコミタスの傑作「7つ舞曲」をはじめ、ハチャトゥリャン、ババジャニャン、サラジャン、アルチュニャンといった作曲家たちのアルメニアを代表する作曲家たちのピアノ作品を配しましたが、中でも、私の最高の友人の一人であるソプラノ歌手のタテヴィク・モヴセシャンさんをゲストにお迎えして演奏する巨匠ティグラン・マンスリャンの歌曲集《ナイリの地にて》はこの夜のハイライトとなることでしょう。

 

敬愛するコミタス神父の気高い魂へのささやかな「奉納演奏」を、このような素晴らしい機会にさせて頂けることは、まさに人生の至福です。

| comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
pagetop
頌春2016
その他 / TAKAHIRO AKIBA
皆様、明けましておめでとうございます。

何を思ってか、7年前に購入して一読した『サーミ人についての話』(ヨハン・トゥリ著/吉田欣吾訳/東海大学出版会)を久々に手にとって再読しつつ、ふと気が付いたら年を跨いでおりました。それから、とりあえず近所のコンビニに出かけるべく、またまた何を思ってか、しばらく穿いていなかったズボンを掴み、何気なくポケット内部を弄ったところ、なんと、予期せずして「福沢諭吉氏」発見という輝かしい幸運にも恵まれるなど、2016年という年はおそらく「北方」と「金運」がキーワードになりそうな予感です・・・(?)

今年はまず3月のハチャトゥリャンのピアノ協奏曲や駐日アルメニア共和国大使館主催「アルメニア音楽の夕べ」(仮称)のプロデュース、メゾソプラノの林美智子さんとのリサイタル、シサスクのピアノ曲集「赤道の星空」世界初演ほか、国内外にて計画中のものも含めて、これまでよりも数段ハードルの高い(?)挑戦が様々に待ち構えています。

新たなる一年もまた、皆さまからの変わらぬご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。
| comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
pagetop
フジコ・ヘミング女史
エッセイ / TAKAHIRO AKIBA

 今日は、母とともに初の生フジコ・ヘミング女史を聴きに、上田市交流文化芸術センターへ。正直言って、深い感銘を受けたとともに、驚愕すらしてしまった!彼女の持つ響きに、どれほど豊かな色彩と芳香が含まれているか、これはやはりライブでこそ鮮明に伝えられるものなのだということを痛感。
 自在かつ豊かな抑揚をもったフレージング、音楽に秘められた深遠な詩的構造に対する極めて繊細な感覚、高貴な心理描写、そして音楽的時間における塑像性など、現代の演奏家の多くが失った演奏芸術の重要な諸要素を体現する稀有な存在の一人だと感じた。
 日本の音楽界はもっと彼女に敬意を表し、感謝すべきではないだろうか!

| comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
pagetop
永遠なる闘士ヴァルド・ルメッセン
その他 / TAKAHIRO AKIBA


敬愛するエストニア人ピアニスト、音楽学者、国際エドゥアルド・トゥビン協会会長であるヴァルド・ルメッセン氏の突然の訃報には、やはり大きく動揺した。氏から最後の言葉を頂いたのは、昨年末のことであったが、その時に死を予感させるものは何一つなかった。

熱烈な愛国主義者として名高かったルメッセン氏は、エストニアの音楽文化遺産における「真に残すべきもの」を誰よりも鋭く見抜き、理解のない者たちとは徹底的に闘われた方だ。それゆえに、彼には熱狂的な信奉者もいた反面、敵も少なからずいたらしい。しかしながら、疑いなく、彼の人生をかけた長い長い闘いなくして、今日、我々はこうしてトゥビンやエッレル、オヤ、サール、トビアスなどといった近代エストニア音楽史の礎となる偉大な作曲家たちの残した芸術を身近に感じ、音源を通して様々な作品を耳にし、楽譜を通して音に実際に触れ、その他の歴史的資料を通して作曲家の人となりや彼らを育んだ時代背景に想いを馳せる機会を得ることはなかったのではないだろうか。

深い尊敬と感謝の念をもって、巨匠の冥福を心から祈りたい。

【写真:2010年11月、タリンのエストニア国立音楽演劇アカデミーにて】
| comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
pagetop
赤道の星空
エッセイ / TAKAHIRO AKIBA
シサスク氏の初来日まで、残すところあと3日となりました。

シサスクがライフワークとして1980年から書き続けていらっしゃる連作ピアノ曲集《銀河巡礼》(正確には《星空》もしくは《星空のサイクル》と訳されるべきなのだが、日本では《銀河巡礼》で定着している)。第1集「北半球の星空」(1980-87)、第2集「南半球の星空」(1994-95)、第3集「古代エストニアの星空」(2003-04)ときて、いよいよ第4集となる「赤道の星空」はエストニアン・ミュージック・プロジェクト(私と吉岡裕子さんのコンビ名)のために作曲してくださるという夢のような展開になっています。

シサスク自身の言葉によれば、さらなる将来に作曲される第5集「北極の星空」で全天88星座を巡る連作が完結するそうですが、今回の「赤道の星空」は、今年55歳となる彼が2004年頃からおよそ10年をかけてその構想を温め続けながら、わざわざ天体望遠鏡を携えて赤道地方(インドのゴアなど)にまで足を伸ばして観測データを集めてくるなどして作曲の準備を行っていたという待望中の待望の大作。つい先ほど、この曲集に含まれる星座一覧が明らかとなったのですが、いて座やうお座、やぎ座、さそり座などのお馴染みの星座から、ちょうこくしつ(彫刻室)座、ぼうえんきょう(望遠鏡)座、ほうおう(鳳凰)座、みなみのかんむり(南の冠)座、らしんばん(羅針盤)座などといった珍しい名称のものを含む全22星座が選ばれています。

更なる詳細については、シサスク氏が日本に到着してからたっぷりとお話を伺えると思いますが、「作曲は日本旅行から帰り次第、すぐに開始する」と仰っておられるので、とにかく23日の演奏会では彼の創作意欲に火をつけるような渾身の演奏を披露しなければと、吉岡さんともどもプレッシャーを感じています・・・


 
| comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
pagetop
謹賀新年
- / TAKAHIRO AKIBA
皆様におかれましてはお健やかなる新年をお迎えのことと、謹んでお慶び申し上げます。

昨年は各方面の皆々様からの御支援を頂きつつ、人生初のレコーディング(ヴァイオリニスト佐藤久成さんとの共演盤)、エストニアン・ミュージック・プロジェクト結成10周年記念コンサート、コミタス生誕145年に因んだソロ・リサイタル、博論提出、アルメニアの名ソプラノ歌手アラクス・マンスリアン女史やコミタス弦楽四重奏団との共演などといった、またとない音楽的体験と修行の数々に恵まれ、私の音楽人生における重要な分岐点となった一年でした。これらの得難い経験を経て、新たなる一年も音楽を道連れに一歩一歩精進して参ります。

不精、気まぐれの私ではございますが、本年もどうぞ宜しくお付き合いの程、お願い申し上げます。

| comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
pagetop
木々について
エッセイ / TAKAHIRO AKIBA
しかしながら、我が家は典型的な昭和型の家屋であるわけだが、自室の天井の材木の木目を眺めることは面白い。これらの模様は、海のようにもみえるし、風のようにもみえ、山々のようでもあり、妖怪の顔のようでもあるし、はたまた星雲や銀河のようでもある。そもそも、これらの木々は一体どこからきたのか。そもそも、一体、木とは何なのか。我々が知っていると思い込んでいる木の姿は、おそらく、我々人間が信じ込んでしまった「木」という概念そのものに過ぎない。木は本来、何者かによる手紙のようなものかもしれないし、彼らの上司たる地球の「恥ずかしい事実(?)」を暴露する週刊誌のようなものかもしれないし、はたまた「哲学者」か「小説家」かもしれないし、何らかの装置か宇宙基地かもしれないし、あるいは、「神」かもしれない・・・

もちろん、木は我々よりもよほど多くのことを知ってはいるのだろうが、それについて一言も語ろうとはせず、今日も天井から、窓辺から、床から、私の「あーでもない、こーでもない」を無言で見張っている。
| comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
pagetop
サバネーエフによるスクリャービンの回想録
お知らせ / TAKAHIRO AKIBA


敬愛する友人であり、ロシア語翻訳のスペシャリストである森松皓子先生(G. ネイガウス著《ピアノ演奏芸術―ある教育者の手記》、E. リヒテル編《ネイガウスのピアノ講義》、G. ガルドン著《エミール ギレリス ― もうひとつのロシア・ピアニズム》などの訳者として知られる)による最新訳著、レオニード・サバネーエフ著《スクリャービン ― 晩年に明かされた創作秘話》(音楽之友社)が発売間近となっています!店頭販売は16日からということですが、思いがけず一足先に出版社様から「謹呈」としてお送り頂きました。

日本において、これほど多くの演奏家や学生たちによってスクリャービンの作品が演奏されているにも関わらず、彼の人物像や思想的美学にアクセスするための手掛かりとなるような書物が一冊も出ていないということに危機感を感じられた森松先生が、スクリャービン芸術の最大の理解者であり、彼の大親友でもあったレオニード・サバネーエフによって著されたこの歴史的名著を、スクリャービン没後100年という記念の年を迎えるに際して、彼の音楽を愛し、演奏を試みようとする全ての音楽家や学生、愛好者に贈りたいという願いのもとにようやく実現されたこの度の出版企画。サバネーエフ独特の文学的語り口に含まれる様々なニュアンスを忠実に訳出することの困難さ、また、彼らを育む同時代の文化的コンテクストを巡る綿密な調査と探求の必要性などといった、様々な困難と苦悩、戦いを見事に乗り越えられた森松先生によるこの待望の日本語訳版が、多くの皆さんによって末永く読み継がれ、広く愛される一冊となりますように!
| comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
pagetop
響きの風景〜エストニア室内音楽の夕べ
- / TAKAHIRO AKIBA


去る5月9日の「響きの風景〜エストニア室内音楽の夕べ」にご来場くださいました皆様に、この場をお借り致しまして、心より厚く感謝申し上げます。

かけがえのない友人である吉岡裕子さんとともに2004年に結成してからあっという間の10周年を迎えたEstonian Music Projectですが、多くの皆様からの変わらぬお励ましに支えられながら、喜びと困難を等しく経験しつつ試行錯誤を繰り返してきた私たちの「エストニア音楽道」におけるマイルストーンともいえるコンサートをこうして無事に終えさせて頂くことができましたことは、まさに感無量です。

駐日エストニア大使にして、私たちのプロジェクトの最大の理解者であり支援者であり、私たちが心から敬愛してやまないトイヴォ・タサ閣下が本年をもって日本での任期を終えられ、この地を後にしてしまわれるという重大な分岐点にある今、先日の演奏会を境として今後どのような形でこのプロジェクトを継続してゆけるものかという悩みの壁が立ちはだかっていますが、一方で心機一転のまたとない機会と受け止めつつ、今後も気持ちを新たに、知られざるエストニアの音楽文化をより多くの皆様と分かち合うことができたらと願っております。今後とも何卒ご支援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
また、予告ですが、6月19日(木)には都内にて、日本エストニア友好協会主催によるエストニア文化セミナーの一環としてレクチャーをさせて頂きますので、ご興味をお持ちの方は是非ともふるってご参加くださいませ。
 


| comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
pagetop
星の王子様⇔バオバブ
エッセイ / TAKAHIRO AKIBA


5月9日の《響きの風景〜エストニア室内音楽の夕べ》のプログラムの中から、最後に私が演奏させて頂くシサスクの《銀河巡礼〜南半球の星空》(※当日演奏されるのは最後の4曲のみ)。今年いよいよ結成10周年を迎えるエストニアン・ミュージック・プロジェクトの記念すべき第1回公演(2005年/東京オペラシティ・リサイタルホール)がこの《南半球の星空》の日本初演だったのですが、オーストラリア先住人”アボリジニ”たちの世界に伝わる天空に因んだ伝説を題材とした演奏時間80分を超えるこの超大作を、ピアニストの吉岡裕子さん、俳優のたかぎひろみちさんのナレーションで全曲演奏した時の楽しさは今でも忘れられません。

当時のコンサート・ブックレットに素晴らしいメッセージを寄稿してくださった舘野泉先生は「タリンの港で偶然出会ったシサスクという男は、まさに自らが星の創生のごとく巨大なエネルギーを放射しており、(星座に想いを馳せて作曲活動をしているのだから)”星の王子様”と言いたいところだが、バオバブのような怪しい姿でもある」(要約)と、この強固で謎めいた、清らかで自由奔放な精神を有した個性的作曲家の本質的特徴を”バオバブ”という強烈な語によって見事に喩えられたことを、この動画を改めて視聴しながら、シサスクへの敬意と親愛の念とともに、思わずにんまりと思い出してしまいます。

ウルマス・シサスク/ピアノ曲集《銀河巡礼〜南半球の星空》Op.52から 〈かじき座 ― 霧の悦び〉

| comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
pagetop
| 1/8 | >>

06
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--