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吉岡裕子さんのファースト・アルバム
お知らせ / TAKAHIRO AKIBA



 ESTONIAN MUSIC PROJECTとして、2004年から私と活動を共にしてくださっている友人のピアニスト吉岡裕子さんの待望のファーストアルバムが、今日、私の手元に届きました。

 収録曲は、私たちの活動の原点であり、私たちの友情の始点とも言える特別な作品、エストニア出身の作曲家ウルマス・シサスクのピアノ曲集《銀河巡礼〜北半球の星空》全曲です。まさに、この作品との出会いがなければ、私たちのエストニア音楽との関わりも生まれなかったでしょうし、私たちがこうして出会い、長年に渡って活動を共にするということも無かったかもしれません。2008年夏にルーテル市ヶ谷センターにて、《時を駈ける星たちの歌》と銘打って、私たちの念願であったこの《銀河巡礼〜北半球の星空》を、俳優のたかぎひろみちさんのナレーションとともに演奏した時のことは、今でも強く記憶に刻まれていますが、この生まれたての吉岡さんのアルバムに耳を傾けていると、様々な思い出が走馬灯のように蘇り、感慨の念に満たされてゆきます。

 「全ての収録曲が修正ナシ!」という、現代の修正だらけの音盤制作の世の中においては何とも小気味のよい試みにも、吉岡さんの並々ならぬ熱意と意気込みを感じ取ることができますが、そのようなことよりも、これらの演奏は、吉岡さんがいかに作曲者のテクストに対して細心の注意を払い、深い洞察力をもって、いかに思考豊かに、そして想像力豊かに音楽を具現化してゆかれたかということが明確に示されているという点において、非常に高い価値が与えられています。加えて、ともすると冷淡な印象をもたらし得る各曲の響きの性格に、吉岡さんは「温かな抒情性」と「豊かなユーモア」を与えました。私自身もこの曲集をレパートリーとしていますが、自分自身が今までに照らし出したことの無い《北半球の星空》の姿を感じ取ることができ、非常に新鮮な感銘を受けました。

 また、そのような演奏内容の魅力のほかにも、星景写真家の有賀哲夫さんによる幻想的な星空写真や、エストニアの天文民俗学者ミック・サルヴ氏による、曲集に登場する星座に因んだ物語集(要約版)、吉岡さんの執筆によるシサスクの最新のバイオグラフィーを収めたブックレットも特筆すべきもので、まさに、このCDそのものが一冊の「音で綴られた絵本」のようであり、これからこのCDに出会われる方々の嬉々とした笑顔が目に浮かびます。

吉岡裕子さんの真心のこもった“星空の物語集”、お一人でも多くの皆さまのお耳に届きますことを心から願っています。

文末に、この録音に最初に接した作曲者自身が吉岡さんに宛てた手紙をご紹介したいと思います。


久しぶりだね、ユウコ
ようやくやっとのことで、君から送ってもらったアルバムを聴く時間をとることができたよ。
君と私は、天文学という学問を同じように理解していると感じた。
私たちはともに、地球上の音楽について悩み、苦しんでいる。
君の粘り強さは、私に新たな力とエネルギーを与えてくれた。
君の解釈には深い感銘を受けた。君がより高く羽ばたくことを願っているよ。
星々の音楽によって、君は私の精神を完全に捉えてしまった。私はそのことを幸せに思う。
これからも力をあわせてゆこう!

敬愛の気持ちを込めて

ウルマス・シサスク


※CDアルバムに関するお問合せ、お申込みは以下のアドレス宛てにお願い致します↓

music_potpourri@yahoo.co.jp

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