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永遠なる闘士ヴァルド・ルメッセン
その他 / TAKAHIRO AKIBA


敬愛するエストニア人ピアニスト、音楽学者、国際エドゥアルド・トゥビン協会会長であるヴァルド・ルメッセン氏の突然の訃報には、やはり大きく動揺した。氏から最後の言葉を頂いたのは、昨年末のことであったが、その時に死を予感させるものは何一つなかった。

熱烈な愛国主義者として名高かったルメッセン氏は、エストニアの音楽文化遺産における「真に残すべきもの」を誰よりも鋭く見抜き、理解のない者たちとは徹底的に闘われた方だ。それゆえに、彼には熱狂的な信奉者もいた反面、敵も少なからずいたらしい。しかしながら、疑いなく、彼の人生をかけた長い長い闘いなくして、今日、我々はこうしてトゥビンやエッレル、オヤ、サール、トビアスなどといった近代エストニア音楽史の礎となる偉大な作曲家たちの残した芸術を身近に感じ、音源を通して様々な作品を耳にし、楽譜を通して音に実際に触れ、その他の歴史的資料を通して作曲家の人となりや彼らを育んだ時代背景に想いを馳せる機会を得ることはなかったのではないだろうか。

深い尊敬と感謝の念をもって、巨匠の冥福を心から祈りたい。

【写真:2010年11月、タリンのエストニア国立音楽演劇アカデミーにて】
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